最近、妻の家事が適当になってきたという話
こんにちは。橋本です。
とうとう4月になりました。2017年1月に生まれた息子(第二子)も、無事保育園に入園。慣らし保育が始まりました。
育児休業に入っていた妻も、4月の半ばから職場復帰の予定です。
今回はその妻について。
妻がどうしたかと言いますと、最近、家事が適当になってきたのです。
たとえば、これまでだと、平日、僕が帰宅すると、朝たたんだ布団が敷かれていて、昼ごはんで使った食器は洗われていて……となっていたのが、最近は帰宅しても、布団も食器も何もされておらず……なんて日があったりします。
上の子の保育園に持っていく荷物も、たまにちょっと抜けていたりして、タオルが入っていなかったり、スモックを荷物袋に入れ忘れたり、なんてこともありました。
こないだの土日なんかは、朝から夜まで、家のことはほとんどやらず、僕が料理、洗濯等々だいたいすべてやるという感じでした。
そんな感じが、妻の最近なのですが、僕は、そんな妻の最近について、家事が適当になってきたことについて、すごくいいなと思っているのです。
妻はもともと、家事はそつなくこなすタイプでした。料理、洗濯、掃除など、一般的な家事はだいたい普通に、ナチュラルにこなす。
僕はかなり意識して自分事として考えないと、家事をすぐ忘れてしまって、妻がいつの間にかやってくれていて……という、どうもすみません、という感じのパターンが正直なところ多かったです。
そんな感じなので、妻が家でするのは、家事育児など家のこと、家族のためのことがほとんど、というのがこれまででした。
でもそれが、下の子の育休中から変わってきました。
きっかけのひとつは、産後に受けた、マドレボニータの産後ケアクラス。毎週下の子と一緒に通って、身体を動かすことを楽しみ、気持ちが前向きになっていくのがそばで見ていてよくわかりました。
そこから産後ケアに興味がわいて、NECワーキングマザーサロンのボランティアに参加、もともと好きだった絵を描くことを活かして、イラストを交えた参加レポートを書いたりもしていました。
さらには、地域のイベントに参加、というかだいぶコミットしていました。
地域おこしのプロジェクトにボランティアとして参画、お店の紹介をイラストでしたり、地元の史跡や見どころを紹介するツアコンみたいなことをやってみたり。
妻は、この地域おこしイラストを描き始めてから、それまでは夜10時くらいにすぐ寝ちゃっていたのに、子どもの寝かしつけ後起きて、夜中まで作業するようになりました。正直、長年一緒に暮らしている身としては、かなり驚きの変化です。
(こんな絵を描いたりしてます)
先ほどほとんど家事をしていなかったと言った先週の土日も、地域おこしプロジェクトの中の、ある施設オープニングイベントの準備で忙しく、イラストを描いたりそれを印刷したり、イベントに持っていって来た人に説明したりと、一生懸命で。
これってどういうことかというと、家の中で、妻にとって、家事よりも優先順位の高いものが生まれた、ということなんですよね。これが、僕はとてもうれしいんです。
家事をちゃんとやって生活の基盤をつくることももちろん大事です。でも、誰もが家事をするために生きているわけではありません。
自分らしさを追求できることを見つけ、それに時間を使いたい、という気持ちが生まれたことって、とても大事だと思うんです。
家事は夫婦ふたり(と、場合によっては子ども)でバランスを取りながらシェアしていけばいいこと。多少家の中が荒れても死にはしないし、どうにでもカバーできる。
これまで自分のやりたいことに時間を使うということをあまりしてこなかった妻が、それを見つけてがんばりたいというなら、そのぶん自分が家事をして家庭を回すというのは大歓迎です。
▼ ▼ ▼ ▼ ▼
もう少しこの背景をお伝えします。
実は上の子が生まれる前に、我が家は妊娠初期での流産を経験しています。
当時は妻も長時間労働、仕事との向き合い方にも悩んでいる時期でした。
当時を振り返ると妻は言います。「流産をきっかけにして、自分に対して自信が持てなくなってしまった気がする」と。
それから上の子を妊娠し出産、僕の転職に伴って妻も時短勤務で職場復帰し、初めてのことだらけの中をどうにかこうにか走って。
そして、下の子の出産と育休で、ようやく落ち着いて自分のことを考えられるようになったと。
ちなみに、その背景には僕が育休をとったことも大きい、と妻は言ってくれています(よかった!)
そして育休中に取り組んださまざまな活動を通して、妻は少しずつ自信を取り戻してきたのです。
前回の結婚記念日に妻からもらったメールの一部を紹介します(妻には了承をとっています)
流産してから、自分の力でどうしようもできないことがあると落ち込み、
和音を産んでからも、初育児や専業主婦の負い目に自信を無くし、
復帰しても、時短で早く帰らないといけない、仕事についていけない、役に立てていない、そういう思いばかりで、
これからはこんな人生なのかー、大人になるって・産んで働くってこういうことなんだなーとか、
今振り返るとそういう「諦め」の思いばかり抱いた5年間でもあった。
(それが、甘えの強い私が大人になることだとも思っていた)
いや、楽しいこともたくさんあったよ!
でも総じて、私自身のことだけ振り返ると、わりとくらーい5年間だったなと思う。
そんな私は最近、自信を回復しました。おそらくですが。
別に私さいこー!とかそういうんじゃなくて
「自分の価値を自分で落とさない」ことができるようになったなと思う。
楽になったよ。たのしくなってきた。
これからのやりたいことについて最近よく考えるけれど、自信なくして諦めモードだった私が、いや私まだやれっぞって思えてきて、
そのこと自体に私は、とてもテンションが上がっている昨今です。
そんなわけで、そんな風に自分を見つめ直して、やりたいことはこれだ!と見つけて、それに(家事よりも)時間を使いたい、頑張りたい!ということであれば、夫として、人生のパートナーとしてぜひ応援したいなと。それが夫婦ってものだと、僕は思っています。
そのかたちが、家事を(ときどき)妻のぶんまでするということであれば、全然それでOKです。どんとこい。僕だってたくさん、妻に支えられてきましたから。
と、言うわけで、ちょっと釣りっぽいタイトルで恐縮ですが、最近、妻の家事が適当になってきて、むしろそれが嬉しい、という話でした。
▼ ▼ ▼ ▼ ▼
はい、それでですね。
そんな妻を応援するために、polcaのフレンドファンディング(少額のクラウドファンディングのようなもの)で支援を集めています。
仕事に復帰した後も、イラストを描くことに使う時間を捻出できるよう、iPad ProとApple Pencil(と、Smart Keyboard)を妻にプレゼントしたいなと。そしてせっかくなら、広く友人知人、あるいはこのブログや僕のSNSを見るなど、ネットで何かしらわれわれ夫婦と関わりがあった方にも、応援していただけたら、その気持ちが妻にかたちとして伝わったら、素敵だなあと思っています。
ぜひ、応援よろしくお願いいたします!
2018/04/22追記
polcaのフレンドファンディング、皆さまからのご支援により、目標達成することができました!本当に、ありがとうございました!
■polcaのページはこちら
■polcaの支援集めについての詳しい説明はこちら
■このブログと筆者の説明はこちら
■Twitterもやってます。よろしければフォローお願いいたします!