パパ半育休からの時短なう

育児休業を取りながら働く半育休の話を中心に、育休の制度や子育てについてつらつらと。

「半育休」は会社独自の制度ではなくて法制度なのでみんな取れる可能性があるよ、という話

こんにちは。橋本です。

 

Twitterで半育休(育休を取りながら一部働く)の話をすると、たまにリプライやDMで

 

「半育休ってどういう制度なんですか?」
「会社で半育休を取りたいといったら「うちにそんな制度はない」と言われた」
「半育休というのは橋本さんの会社の就業規則にあるのですか?」 

 

 なんて質問をいただくことがあります。

今回はそのあたりのお話を。

 

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半育休は法律上の育児休業制度そのもの

 結論を言ってしまうと、通常の育児休業と別に「半育休」という制度があるわけではなく、また僕の勤め先ならではの制度というわけでもありません。

 

僕(や、僕のボス)は、広く知ってもらい、そういう選択肢があることが浸透していくことを狙って、「半育休」という言葉を積極的に使っています。なので言ってみれば造語であって、特に法制度の中に出てくるワードというわけではありません。

 

半育休について箇条書きでまとめると、こんな感じです。

 

育児休業を取得しつつ、通常より短い時間働くこと
・通常の育休と別制度ではなく、オプション的位置づけ。もともと育休自体が、「育休中に・業務をすることも可能」という制度
・男女ともに使える制度
・月80時間までの業務がOK(育児休業給付金が給付される)
・会社からの給与も(もちろん)支払われる

 

要はもともと制度上可能な「育休中に一部働く」ことを、「半育休」と呼んでいるというわけです。

ちなみにこのあたりの話はこちらの記事にも書いています。

ysck-hashimoto.hateblo.jp

 

当然男性だけのためのものではなく、女性も使えます。業務内容の制約(後述)もありますが、育休からいきなりフルタイム復帰するのではなく、半育休を経て復帰ということも、不可能ではありません。

そして、会社の制度ではなく、法律で決まっていることなので、「うちはそういう制度はないよ」と人事・総務担当に断られたとしたら、「いや、そうじゃなくて、法律上できるんですよ」と言うこともじゅうぶん可能です。

 

そもそも育児休業自体、法律でちゃんと決まっている制度なので、会社の就業規則に記載がなくても、雇用保険に入っているなど、法律上の一定の条件を満たしていれば、みんな取得する権利があります。それとほぼ同じ、と言ってよいと思います。

 

ですので、

 

「半育休、興味あるけれど、うちの会社にそういう制度あるのかな」

 

なんて心配をする必要はありません。育児休業と同じで、法定条件を満たしていれば取得できる可能性があります。その前提で会社と相談するのがよいと思います。


しかし、育休中働くことにはまた別の条件も

 前述のとおり半育休は育児休業という法制度の一部。なので、「育児休業を取ることができる人であればみんな取れます!」と言いたいところなのですが、残念ながらまだそうではありません。

現時点では、「誰もが」「どんな業務でも」この半育休という選択肢を使えるわけではないというのが実態。

 

くわしくはこちらの記事に書いているのですが、

ysck-hashimoto.hateblo.jp

 

現在、育児休業中に働いてOKとされるのは、原則として「その人が突発的・あるいは属人的な理由で業務しなければならない場合」のみとされています。

 

実際に半育休を取る(育休中に勤務する)ことを検討するにあたって、会社としてネックになるのはこの部分だと思います。同僚や人事・総務(育休の担当の方)と、しっかりすり合わせて半育休にするかどうか考える、というのが必要です。

 

ただ逆に、仕事の代替要員がいないから取得しづらい、という課題がある環境であれば、育休を取得する側から

 

育児休業中でも、引き継ぎきれない仕事は月80時間(≒月に10日)までなら自分がすることもできるから、半育休というスタイルで育休を取らせてください!」

 

というアプローチをすることは可能。引き継ぎ先がいないからといって育休取得をあきらめず、ぜひチャレンジしてみてほしいなと思います。

ちなみに、月80時間じゃ無理、100%引き継ぎ先がいない、という回答が会社から返ってきたら、もう転職を検討したほうがいいと思います。

 

さいごに

育児休業取得自体もそうなのですが、「会社の就業規則にないから無理」と思われているものってけっこう多いと思うんですよね。

そういう誤解を少しでもなくしていけるように、僕もこのブログをやっているわけです。もし、今読んでくださっているあなたの周りに、育休関連で悩んでいる方がいれば、こういった情報をシェアしていただければ、きっと世の中が少しよくなるのではないかと思います。

 

子育ては、長期的に向き合う人生の大きなイベント。法制度をうまく使って、自分の子育てをよりよいものにしていけたら、きっと幸福度は高まるのではないでしょうか。

特に男性の育休や、育休で実はこんなことができる、といったオプション的な情報については、勤め先もそんなに細かく教えてくれないケースも多いでしょう。ネット検索やSNSなどを活用して、情報をゲットし、リテラシーを高めていくことが大事だと思います。がんばっていきましょう!!

ではでは!

 

■このブログと筆者の説明はこちら

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